下剤依存症になる原因

下剤を使っている人の中には
「ずっと便秘が続いていて下剤がないと困る」という人もいるかもしれません。

しかし、もしかしたらそれは順序が逆で、
「下剤を使いすぎて便秘が治らない」のかもしれません。

こうした下剤依存症について少し紹介しましょう。

下剤依存症って何?

下剤依存症とは、便秘の症状を改善しようとして下剤に頼りすぎて、
下剤なしに排便ができなくなってしまう症状のことを言います。

下剤依存症は症状によって進行度が分かれていますが、
軽度のものでも、かなり異常といえます。

軽度

下剤なしで便意を感じることが減り、
自然な状態での排便が難しい

中程度

下剤なしで便意を感じることがほぼなくなり、
自然な状態での排便がほぼ不可能

重度

下剤なしで便意を感じることは皆無
自然な状態での排便は不可能で、常に膨満感・胸焼けを感じる

また、中程度以上の症状になると、自然治癒には期待できず、
専門医を相談をして依存症と便秘の治療を行なうことになります。

下剤依存症になってしまう原因とは

下剤依存症になる原因は、下剤の長期服用によるものです。
特にアントラキノン系の成分を含む大腸刺激系下剤を服用している際に、
陥りやすい症状といえます。

では、なぜ下剤を長く服用していると
こうした依存症になってしまうのでしょうか。
それは下剤の作用に関係しています。

大腸を刺激するタイプの下剤を服用すると、
体がその刺激に反応し、強制的に排便を促します。

ところがこれを常に続けていると、
徐々に大腸の感覚が刺激に慣れ、麻痺してきてしまうのです。
そして、最終的には外部からの刺激がなければ、
便意自体を起こさないほどに働きが鈍ってしまいます。

こうした下剤依存症を引き起こしやすいアントラキノン系の成分とは、
刺激系下剤に含まれる大黄やセンナ、アロエなどのこと。
これらの成分は、自然植物由来のものなので、
イメージとしては体に優しそうですが、
実際には非常に強い作用を持つものなのです。

しかし、こうした成分を含む便秘薬は、
普通に市販されており、誰でも簡単に入手できてしまいます。
そのため、こうした下剤の危険性には気づかず、
手軽さから常用を続ける便秘患者は後を絶ちません。

便秘になったら下剤を使えばいい、という安易な情報のみで
強力な薬を飲み続けるのは非常に危険です。

常用を続けると、本来の便秘の原因とは別に
下剤依存症になってしまい、症状が悪化する可能性は否定できません。

自分の下剤依存度をチェックしよう

この下剤依存症の怖いところは、自覚症状はなく、
知らず知らずのうちに依存してしまっている状態になることです。

それもそのはず、元々が便秘で下剤を使い始めたわけですから、
便秘の原因が下剤依存症に変わったところで、
体の異変に気づきにくいからなのです。

もし、下剤を常用しているのであれば、
既に依存症になっているかもしれません。

心当たりのある人は下記のチェック表を元に、
自分の下剤依存度をチェックしてみましょう。

軽度の下剤依存症の恐れあり

  • 1年以上にわたって下剤を連日服用し続けている
  • 1回あたりの服用量が規定量を超えている
  • 自然な便意を感じることはあまりない
  • 下剤を使わずに排便するのが難しい

中程度の下剤依存症の恐れあり

  • 1年以上にわたって下剤を連日服用し続けている
  • 1回あたりの服用量は規定量の2倍以上
  • 複数の下剤を1回で服用している
  • 数ヶ月間のうちに自然な便意が起きた記憶がない
  • 下剤を使わずに排便することはできない
  • 常に膨満感を感じている
  • 食物繊維を含む食品を食べると胸焼けがする

重度の下剤依存症の恐れあり

  • 1年以上にわたって下剤を連日服用し続けている
  • 1回あたりの服用量が規定量の5倍を超える
  • 複数の下剤をそれぞれ規定量の2倍を超える量で服用している
  • 下剤を飲まずに便意を催すことがない
  • 常に膨満感や胸焼けがあり、食事するのも苦痛
  • 下剤がなくなると不安感を感じる

上記のチェック項目に2つ以上心当たりがある場合は、
下剤依存症になっているかもしれません。

下剤依存症は自力で治療するのが難しく、
特に中程度以上の場合は専門医の診断が必須になります。

治療には長い時間が必要になりますが、
これらの依存症になると便秘のみならず、日常生活に支障をきたしますので、
しっかりと治療に取り組むようにしましょう。

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